TURN fes

TURNプロジェクトという2020年の東京オリンピック関連事業に参加し、オルタナティブ大学のシューレ大学との交流によって生まれた作品。同調しないと息苦しい社会の中で、「自分とは何か」を自身に問い続けて来たシューレ大学の学生から多くのことを学びながら、共に制作した。学生と職員による個の島、今井 さつきによる海、来場者がつくる小さな個の島で構成されている。訪れた人は靴を脱ぎ、自由にゆっくりとした時間を過ごすことが出来る。


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3/6(木)TURN日記

 

今日は展示3日目、最終日でした◎

 

日曜日も土曜日と同じように、たくさんの方が来てくださいました◉

「はじまりのしま」ではシューレの学生さんと職員の朝倉さん、作品を見にシューレの現役学生さんやOB・OGの方も来てくださいました!

 

しまも気づけば100個を超えました◉このシューレの学生さんが作った大きなしまのまわりにある、小さなこじまは、来場された方は「自分」をテーマに作ってもらったものです。好きな色、好きな模様、今の気持ち、違うものは1つとしてないこじま達になっています。 

この作品は、シューレの子達を接して学んだ「個」からはじまり「個」として生きながら繋がっていく大切さを表現しています。その海に少しずつ来場者のしまも増えました。「孤島」だけど「孤立」じゃない世界が少しでも拡がっていたら嬉しいです。

 

12月にシューレと関わりだして3ヶ月。他の団体と比べても、決して長い期間ではありませんでした。シューレの子達の元からあるカリキュラムの邪魔はできないし、待つ日々もありました。でも待っていた分、会いたい気持ちも増えていっていたように思います。そしていざ会えた時、私たちはものすごいスピードで仲良くなっていきました。2日一気に仕上げたしまたちは確かに時間は少なかったけど、シューレのみんなは作りたいものを事前に考えて来てくれていたのもあって凝縮した時間の中で作ることが出来ました。

 

いざTURNフェス本番。私はみんなのことをとても大好きであったけど、シューレの皆はどうなんだろう?TURNフェス来てくれるのかな?って思っていました。土曜日に何人か来てくれて、それだけで嬉しかったのに「明日もいくよ!」って言ってくれたり、海に合わせて青い服を着て来てくれたり、日曜日は参加した全員が1日中在廊して自分のしまを来場した方に説明してくれたりする姿を見て、「ああほんとにこれは皆の作品になってたんだな」って思えて、幸せな気持ちになりました。

 

TURNフェスを通じて知り合ったまだ関係が短い私たちですが、TURNフェスの枠を超えてこれからも繋がっていける関係になれたと今は思います。

シューレの学生さん、職員さん、監修者の日比野克彦さんと。
シューレの学生さん、職員さん、監修者の日比野克彦さんと。
プロジェクトに参加していなかった学生さんも来てくれました。
プロジェクトに参加していなかった学生さんも来てくれました。

 

TURNのお話をはじめいただいた時、本当にわくわくと同時に戸惑いがありました。TURNってなんなんだろう。人と1から物を作った経験も浅い中、どうやっていけば?などとはじめは考えていましたが、大切なのはその人達と丁寧に接した中で生まれるものだと思えました。言葉でいうときれいごとかもしれないですが、実体験で今それを感じています。

 

ひきこもりとか、不登校とか、障がい者とかそんなものをとっぱらって接した時、自分にとって尊敬できるものや、一緒にいて楽しい時間が生まれます。私はそんな素敵なものと接しながら今回ここまで来れました。福祉のためにと思ったことが誰しもに大切で、誰しもに必要なものだったということをTURNは教えてくれました。  

 

実体験は思い込みや偏った思考をどちらでもないあたたかい場所へ連れて行ってくれます。今回、私はシューレとのあたたかい場所を表現しましたが、展示会場に行ったら他の作家や施設のあったかい場所をたくさん見れました。

 

このTURNフェスを通して多くの人が、このあたたかい場所に気づいてくれたら嬉しいです。

 


シューレ大学の職員さんである朝倉さん、現代美術家の北澤 潤さん、アーツカウンシル東京の古屋さんとのトークセッション。
シューレ大学の職員さんである朝倉さん、現代美術家の北澤 潤さん、アーツカウンシル東京の古屋さんとのトークセッション。
トークした内容をその場で描いてくださいました!
トークした内容をその場で描いてくださいました!

 

最終日はトークにも参加させていただきました!

 

事前に朝倉さんにシューレについて説明いただくことだけお願いして、あとは流れに身を任せて、現代美術家の北澤潤さん、アーツカウンシル東京の古屋梨奈さん、シューレ大学職員の朝倉景樹さんと4人でお話しさせていただきました。

 

トークを通じて自分が常識を覆されていたことに気づかされたり、今回TURNフェスで「海」を表現した作家が複数いてそれぞれ異なる海を表現していて社会そのものが海であるのかもという北澤さんの言葉に「私が数ヶ月で見つけた答えを一瞬で!」と思ったり笑

 

北澤さんの「陸は実は繋がっているけど、海がなかったら大変な山を上り下りしなきゃ行けない。でも海があるから船が通り道が出来る。」朝倉さんの「海は多様なものを含んでいて、時間のように流してくれるものでもあり、つなぐものでも離すものでもある」という言葉もとても印象的でした。孤島のようで実は繋がっていて、海で国境を作り境界を作っているようで実は互いを繋ぐ航路を作る。

 

人と話すことは、再確認と同時に新しい思考を生み出してくれる。それはTURNすることにも繋がっているんだなって。

 

 


3/5(木)TURN日記

 

今日は展示2日目でした◎

 

土曜日とあって朝から盛況で、私とシューレの皆で作った「はじまりのしま」にもたくさんの方が来てくださいました◉

 

老若男女さまざまな方々が海の中に入って寛いでいるのを見るとこちらも嬉しくなります。シューレの子のしまを見て、自分自身について真剣に考えているシューレの学生さんに感心される方もいました。

 

しまを一通り見終わってから、自分のしまを作る人達は海に長く滞在したせいかリラックスして作れている気がしました。当たり前ですが、皆それぞれ違う色、形、居る場所。それがこの海では自由になれる。作った人も、そこにいる人達も。

 

自分が思っていた以上にたくさんの方が長い時間滞在してくださって、とても嬉しいです。サポーターの方も休憩の合間をぬって来てくださる方もいたり、昨日来て今日は息子を連れて来てくださるというリピーターの方もいて、それもまた嬉しくて◉しまも増えてきました★

 

そして海の真ん中にあるひろむさんのしまは体験出来るのですが、なんと体験用のプラ板がなくなる盛況ぶり◎明日の朝補充します。残り1日なのでぜひ体験してみてください^^

 

そして今日はなんとシューレ大の子達が来てくれました!本当に嬉しいです^^

明日も来てくださるそうなので直接話を聞くのもいいと思います◉

 

 

訪れた人は「自分」をテーマに島を作ります。
訪れた人は「自分」をテーマに島を作ります。
小さい子でもゆっくり寛げる空間になりました。
小さい子でもゆっくり寛げる空間になりました。

3/4(木)TURN日記

 

今日は展示初日でした◎

 

昨日なんとか無事搬入を終え、朝最終調整をして無事オープンしました◉

午前中はプレスの方が来られて各々説明をしました。

 

午前から一般のお客様もいらして、「はじまりのしま」の海に飛び込んで来てくれました^^

 

シューレの学生と職員さんがそれぞれ1つずつ制作した”しま”が海の上にいます。

しまは「自分」をテーマに作られていて、それはシューレの方々が大学の理念にしている「自分を取り戻す」、「自分から始まる」をもとに自分自身と真剣に向き合っていると、交流を経て気がついたからでした。自分自身を考える、ということは簡単なことではありません。自分の好きなこと、嫌いなこと、どう生きていきたいのか、どう人と接していきたいのか、自分自身に真摯に向き合っていく。それは辛いことでもありますが、すべての人に大切なことだと思います。

それを行っているシューレの学生さん。それに加えて彼らはとても個性的で各々に魅力がありました。それは性格だったり、作っている絵や漫画、演劇等です。そんな彼らを自由に表現してもらって、広い海の中で「孤島」ではあるけれど、海でたしかに繋がっていて「孤立」ではないというイメージで作りました。人に意見をあわせ大きな集合体になるのではなく、自分を大切にしながら人と接していく。

 

私はシューレのみんなと交流をして、多くのことを学びました。

 

会場にはしま、海と、シューレのみんながそれぞれに書いた作品に対するコメント、スケッチ、制作風景なども展示されています。コメント特にオススメです。ぜひ見てください◉

また来てくださった方には、随時ワークショップを開催しており、各々の自分のこじまを作って海の上に置いていっていただいています。こちらも是非ご参加ください◉

 

 



3/3(木)TURN日記

 

今日は搬入最終日でした◎

最終日ですが最後の買い出しをし、海を仕上げ、壁にシューレの子の写真やスケッチを展示して、、

無事終了しました◎

 

無事搬入が終わったこの子は、明日から3/4.5.6の3日間、東京都美術館にて開催される「TURNフェス」にて展示されます◉シューレ大の子たちのしまを体験したり、自分のしまを作るワークショップも随時開催しています(1日分の数に限りがあります。)

 

途中予想外のこともありましたが、無事終わってほっとしています。ただ私の作品は体験型なのでこれからが本番です。お手伝いしてくれた黒田早希さんありがとう◉

 

みなさま、シューレ大のしま達、それに浮かぶ海、ぜひ見に来てください^^

制作協力者:黒田早希さんと。
制作協力者:黒田早希さんと。

3/2(水)TURN日記

 

今日は最後の追い込み作業をしていました。後輩であり友人であるさきちゃんと共にスピード上げて作業しています!まだまだ足りない部分があるので未だ鋭意捜索中です汗

美術館が17時半までなので、岐路には毎日買い出しに行って家でも諸々準備をしています。

 

私は「はじまりのしま」という作品の他に、シューレ大学の方々との交流の様子を壁掛け展示しようと思っていて、今日家ではそちらの準備をしていました。

 

シューレの子たちが作ってくれた各々の島へのコメントをパネルにしたり、職員の朝倉さんが制作した体験できるしま(!?)用の枕(!?)を作ったり、導入部分の私の言葉を書いたものを印刷したり、ワークショップ用の小さい島をつくったり。あ、あれやることまだまだたくさん。。。

 

でもシューレの人達と作ったという愛に近い思いがあるので、何が何でもやりきるぞと心身ともにはりきっております!明日が搬入最終日。明日は皆様に素敵な写真をアップしたいです!


3/1(火)TURN日記

 

今日からもう3月ですね!あっという間です。

私は28日から東京都美術館に通い詰めて作業しています。今日は搬入初日。作業部屋から作家のものが展示会場へと移されました。私は鋭意制作中ですので他の方の作業に目もくれ(られ)ず作業しております笑

 

現在は27日に無事シューレの子たちの島が出来たので、それに合わせながら海の絨毯を作っています。

 

今日は参加している学生のゆいさんが、ゆいさんの島を完成させにやってきてくれました!ゆいさんは「七転八倒」をテーマにゆいさん自身が描いたかわいい白ウサギで物語を楽しむしまになっています。ゆいさんとお話ししたら「作るのが楽しくなってきちゃって、徹夜しちゃった!」とのこと。「絵を描いたり、料理はするけど立体ってあんまりやったことなくて、でも料理より自由なところもあってやりたいことすごく出来てやってよかった!」と話してくれました。ゆいさんは出張料理など、料理の専門でフリーランスもやっている学生さん。そんなゆいさんに自由に作れて楽しかったと言われたら。。。それはかなり嬉しいです!自分が何か出来たのかなあなんて、うぬぼれてしまいます(嬉)

 

素敵な写真と一緒に^^

 

 


2/29(月)TURN日記

 

 

私とシューレ大の子がつくる作品は「はじまりのしま」といいます。私がシューレ大に初めて行ったのは12月の中頃にあった演劇発表会でした。作家としてどのような関わりを持てるのだろうと思いながら見に行きましたが、演技の表現力に圧倒されました。私と一体何が出来るんだろう。。というか、私必要なんだろうか。。というのは第一印象でした。

 

公演後職員の朝倉さんにご挨拶した時にその旨を話したところ、「表舞台に出ているときは元気でも、ひどく落ち込むこともある。生きづらく感じることも多いんですよ。」という話を聞きました。辛い日もきっとあるだろうけど、各々のしっかりとした個性を活かしたものにしたいとその時思いました。

 

「はじまりのしま」はシューレ大の子たちが「自分」について考えた"しま"を各々作り大きな海のような絨毯にのせた作品です。理由は彼らは大学で自分自身と真摯に向き合い、自分から始まる行動や思考について考えたり実践していたことに交流を通じて知ったからでした。

個々に悩みや個性があって、その場のしま(領域)が独立しているけれども広い海では必ず繋がっているから、無理に寄り添って大陸にならなくていいという思いを込めました。

 

この話をしまを作る2週間前にこの話をした時、まだ参加を決めかねている学生さんがいました。それは仕事が忙しいという子と、私と真剣に向き合いたいから話を聞いてから決めたいということでした。最終的にこの話を聞いた後、決めかねていた学生さんも参加してくれることになりました。そう言ってくれた時、このコンセプトにすごく共感できると言われたときは、恋が実った女の子のようにはしゃぎたくなりました。

 

話していけば話していくごとに相手の気持ちが少しずつわかって距離が短くなっていく。当たり前の交流がとても温かいんだなと感じています。

 

 


2/29(月)TURN日記

 

しまを取りにいきましたー!

みんな完成してます!写真撮影も一緒にやりました!会場で展示するのでお楽しみに!^^


2/27(土)TURN日記

 

 

 

シューレ大制作2日目!

なんと休みの土曜日に特別に開けていただきました!御厚意に感謝です。。

 

大方で来た子もいたので最終調整に入る子やまだまだ悩んでいる子、全然出来てない子、それぞれ見ながらどう仕上げるのか話したり、表現したいことを聞いて提案してみたり。

 

1つの部屋に6、7人集まって相談しながら物を作るっていつぶりだろうかなんて思いました。文殊の知恵というように色々なアイデアがでてくる作業場はとっても活気溢れていました^^

 

私はと言うと職員さんの朝倉さんの助手として粘土をこねていました><もうあと数年はいいかなってくらいこねました笑

 

出来上がってくるしまは、はじめに書いたアイデアスケッチとはまた違っていて、試行錯誤している様子でした。でもいつも大学で自分自身に向き合ってる子たちだったのでコンセプトはふと聞いた時の答えがすごくしっかりしていて、自分だったらこんな出来るかなと感心しました。

 

無事終わった子、日曜もやる子それぞれでしたが月曜日まで頑張ってください!引き取りにいきますー!^^